実は、猟師をしていました。
2025/11/14
実は、猟師をしていました。
猟を始めた理由は、食材の原点を知り、自分の手で命と向き合いたかったからです。
現代では、スーパーに行けば畜産されたお肉が当たり前のように並ぶ、とても便利な時代です。
だからこそ、食材への感謝という本来の意味をもう一度見つめ直したいと思ってました。
どう生まれ、どう育ち、どう命が終わるのか。そのすべてを知ることで、料理という行為の重みと尊さを改めて感じたいと考えていました。
そして、いただいた命をいかに美味しく、丁寧に料理として完成させるか。その過程こそが、料理の素晴らしさであり、同時に命をいただくために扱う責任そのものだと感じています。
命をいただいて生きているという実感。
それを、自分の手で確かめたかったのです。
自分の手で命と向き合う時間は、料理への姿勢、そして食という行為の意味を、大きく変えてくれました。
ジビエという言葉はフランス語が語源で、食材となる野生の鳥獣肉を意味します。
ヨーロッパとくにフランスでは、貴族の料理として長い歴史の中で発展してきた食文化です。
フランスのジビエ料理では、肉だけでなく内臓から骨、血に至るまで、すべての部位を余すことなく使います。
命をいただく代わりに、そのすべてを活かす。
そこには、生命への感謝という精神が息づいているのではないかと思います。
明日から埼玉県は猟期が始まります。
Erableでも、秋冬の味覚としてジビエ料理をご用意できればと思っています。
ジビエの魅力は、なんと言っても家畜にはない濃厚な旨みと、野生の香り。
同じ種類の動物でも、捕獲された地域や季節、性別、年齢によって、味や香り、肉質はまったく異なります。
だからこそ山に入り、どんな環境で生き、何を食べているのかを自分の目で確かめ、その経験を料理に活かしたいと思いました。
自然の中で生きてきた命には、その土地や季節の個性が強く宿っています。力強く、生命力に満ちた山からの贈り物。
そんなジビエ料理を通して、秩父の自然の豊かさを感じていただけたら嬉しいです。
#秩父 #秩父観光 #秩父グルメ #秩父カフェ #ビストロ #埼玉カフェ #秩父ランチ #秩父ディナー #Erable #ジビエ #猟師 #フランス料理 #ジビエ料理 #秋の味覚 #冬の味覚




